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鹿児島の旅と歴史
鹿児島の旅    奄美大島・加計呂麻島

生間
いけんま
鹿児島県大島郡瀬戸内町生間


 加計呂麻島(かけろまじま)の生間から古仁屋(こにや)への帰路にはフェリーを使いました。来るときに海上タクシーに乗るとき「いくま」までと言ったら「いけんま」だよと教えられ覚えました。
 戦時中、特攻隊の指揮官として島に渡った作家島尾敏雄の文学碑公園は呑之浦付近にあります。
 生間港にはたくさんの魚が泳いでいました。コバルトブルーと太陽の日差しでキラキラ反射していました。
 「フェリーかけろま」です。20分の船の旅です。乗用車で6、7台運べるくらいの小さめのフェリーでした。

 生間には「ムチャカナ」伝説が残されています。「ムチャカナ」の美貌は島中の評判になり、薩摩藩から農地の竿打ち(測量)に来ていた役人(竿打殿) はこのうわさを耳にしてアンゴ(現地妻)にと所望しました。
 嫌がるチャカナを執拗に求めたため、彼女を島の外に逃亡させようとしました。対岸の嘉鉄に渡り山越えをして伊須に入港中の交易船に便乗して徳之島に渡るつもりでした。ところが伊須を出航した交易船は途中しけのため難破してしまったのです。
 幸いにして小野津の海岸に漂着でき、村人達の手厚い介護を受けました。美貌のムチャカナは有力者の許に嫁ぎ久しぶりに平穏な日を送ることができました。ムチャカナを嫁に仕損った男達や、彼女の夫に嫁ぎ損ねた娘達は恨み嫌がらせをしました。
 しかもムチャカナをアオサ採りに誘いだし磯に連れ出したのです。そして海中に突き落としてしまったのです。美人に生まれたことの悲劇の伝説です。


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