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鹿児島の旅と歴史
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南洲寺
なんしゅうじ
鹿児島県鹿児島市南林寺23ー22


 「南洲寺」は西郷隆盛の菩提寺です。南洲は西郷隆盛の号です。ここには京都の清水寺の僧・月照の墓があります。
 月照はもともと清水寺成就院に住持する一祈祷僧でした。 清水寺を統括支配していたのは興福寺でした。興福寺は、藤原氏の後裔近衛家の祈願寺でもあったのです。幕末の勤皇運動家であった近衛忠熙とのつながりが強かったのでした。
 成就院は、薩摩と近衛家とのパイプ役を果たしていて、斉彬の下で活躍していた西郷隆盛と親交がありました。隆盛が尊敬する島津斉彬が急死したとき、殉死を止めるように諭したのは月照でした。月照は安政の大獄で追われる身となり京都を脱出し薩摩藩に逃れましたが藩では日向追放を西郷に命じました。
 西郷隆盛と月照は一緒に錦江湾に入水自殺を図りました。西郷は奇跡的に一命を取り留めましたが、月照は帰らぬ人となったのです。享年46歳という若さでした。月照の遺骨は南林寺にあった西郷家墓域内に埋葬秘匿されていましたが、明治12年(1879)に改葬されこの南洲寺に移されたそうです。


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