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熊本の旅と歴史
熊本の旅        人吉市

永国寺
えいこくじ
熊本県人吉市土手町5
Tel 0966-22-2458


 蓬莱山永国寺は釈迦三尊を本尊とする曹洞宗のお寺です。このお寺は幽霊が出たことで有名なお寺です。開山した実底超真(じっていちょうしん)和尚が描いたと伝えられる幽霊掛軸を所蔵していて、例年8月の旧盆に幽霊まつりも開かれているそうです。
 応永17年(1410)、相良9代藩主、相良前続(さがらさきつぐ)が七地(人吉市)にあった東照山清明院をこの地に移し、開基させたそうです。
 明治10年(1877)、西南戦争時、薩摩軍の本営がおかれ、西郷隆盛はここに33日間滞在したそうです。田原坂で敗れた西郷は八代よりこの地に逃れてきました。
 人吉城は取り壊されていたので、この永国寺に本営を設けたのです。その後、西郷は加久藤峠を越え小林へと逃げました。永国寺はこの時に焼失してしまいました。
 永国寺にある五重石塔は現在は四重で相輪と屋根も他のもので補充しています。嘉禄3年(1277)、大檀那藤原の銘文があり、球磨地方最古の在銘重層石塔です。相良家初代長頼(ながより)の弟・宗頼(むねより)の子の頼重(よりしげ)ではないかと推定されているそうです。
永国寺五重石塔
 永国寺に一井(いちのい)正典(まさつね)の功績をたたえる顕彰碑も建っています。相良藩に仕える武家に生まれ、西郷軍に最年少で従軍した人で、キリスト教に出会い、牧師の勧めで渡米。フィラデルフィアの歯科学校を首席で卒業後、日本人として初めてアメリカ本土で歯科医院を開業し、成功を収め、帰国後は麻酔薬の実験・開発など近代麻酔学の発展に寄与しました。
一井正典顕彰碑


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