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熊本の旅と歴史
熊本の旅        熊本市

本妙寺
ほんみょうじ
熊本県熊本市花園4ー13ー1
Tel 096-354-1411


 発星山本妙寺は中尾山(本妙寺山)中腹に建立されている日蓮宗六条門流のお寺で、大本山本圀寺から「六条門流九州総導師」の特別寺格を与えられています。加藤清正の菩提寺で、清正を祀る浄池廟(じょうちびょう)があります。
 巨大な仁王門はコンクリート製で、出雲大社の大鳥居などでも知られる小林徳一郎が大正時代に寄進したものです。国の登録有形文化財に登録されています。門をくぐると桜並木の長い参道が続き、両側には12の塔頭(たっちゅう)が建立し、本妙寺の大本堂(勅願道場)まで続いています。
 大本堂から先には胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる176段の急勾配の石段があり、信者から寄進された700もの石灯籠が並んでいます。階段の先には浄池廟があります。
 本妙寺は天正13年(1585)、加藤清正の父・清忠の冥福を祈るため、日真の開山により大阪に創建されました。その後、清正が熊本城主になった後の慶長5年(1600)、熊本城下の瑞龍院に移されました。
 慶長16年(1611)に清正が没し、遺言により中尾山上の浄地廟に尊象を奉安しました。慶長19年(1614)、火災で焼失した本妙寺を浄地廟下の現在地に移転しました。明治に入り、神仏分離令により、浄池廟と本妙寺は神社と寺に分けられました。
 明治4年(1871)に社殿だけが熊本城内に移され、加藤神社となり、浄池廟の拝殿は撤去されました。その後、西南戦争で大本堂が焼失しました。明治27年(1894)大本堂と浄池廟が再建され、現在に至っています。
 境内の宝物館には、加藤清正の遺品や加藤・細川家に関する文書、書画、工芸品等、国の重要文化財を含む約1400点が収蔵、展示されています。
 加藤清正の銅像は清正を祀る浄池廟(じょうちびょう)から、さらに長い石段を登ったところに建っています。昭和10年(1935)、清正没後325年記念事業として銅像が建てられました。
 そのため長い石段も25段くぎりで300段になっています。太平洋戦争末期に金属供出で銅像は撤去されましたが、昭和35年(1960)に再建されました。ここからは眼下に美しい熊本市内が臨めます。


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