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千葉の旅
銚子市
飯沼観音(圓福寺)
いいぬまかんのん(えんぷくじ)
千葉県銚子市馬場町293
Tel 0479-22-1741
飯沼観音は銚子漁港近くにある観音様で、正式名は「飯沼山円福寺飯沼観音」という真言宗のお寺です。古来より信仰をおおいに集めました。銚子の町は観音様の門前街として発展したのです。
神亀5年(728)、漁師の網にかかった十一面観音をお堂に祀ったのが起源とされ、開基は弘法大師です。坂東33ヶ所第27番目札所でもあります。
十一面観世音を拾い上げた漁夫・清六と長蔵は後に出家して観清(清六)・音長(長蔵)と称しました。弘仁年間(810-24)に弘法大師が巡錫したとき、連座を作って開眼したそうです。
仁王門をくぐると4mはありそうな大仏が本堂を守るかのように座っています。本堂は鮮やかな朱色と黄色の柱のコントラストが荘厳で美しいお堂です。
飯沼観音は海上氏一族の庇護によって発展し、天正6年(1578)に8間4方の観音堂が建てられました。安永2年(1773)に10間4方の銅葺きに改築され、仁王門、鐘楼、多宝塔、太子堂などの大小さまざまな建物が整備されました。
太平洋戦争ですべての堂宇は焼失しました。昭和46年(1971)に再建し、平成11年(1999)に修復工事を完了しています。平成21年(2009)には高さ33.55mの五重塔を建立しています。享徳十一年(1462)の銘がある梵鐘は千葉県の有形文化財に指定されています。
江戸日本橋小網町の俳人・古帳庵が、天保12年(1841)に詠んだ句が圓福寺本坊の庭に句碑として建っています。
このほどは よろずのことを 飯沼に
きくもならはぬ 波のおとかな
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