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千葉の旅と歴史
千葉の旅      銚子市

犬吠埼灯台
いぬぼうさきとうだい
千葉県銚子市犬吠埼9576
Tel 0479-22-0244
(国登録有形文化財)


 太平洋の荒波が押し寄せ、岩に砕け散る豪快な風景を見ることができる犬吠埼は、水郷筑波国定公園に属しています。太平洋に面した海岸線は断崖絶壁です。複雑な地質構造を示す古生層・中生層からなっています。
 犬吠埼灯台は岬の突端に建てられています。世界灯台100選、日本の灯台50選に選定されたAランク保存灯台で、平成22年(2010)に国の登録有形文化財に登録されています。
 白亜の灯台からは荒波砕け散る海の風景が眺められます。西方に位置する屏風ヶ浦は高さ30mから40mの断崖です。延長6kmの海食崖が形成され犬吠埼地域の海岸線と並んで雄大な景観を作り上げています。
 灯台は明治7年(1874)、英国人技師ヘンリー・プラントンの設計、施工、監督のもとに完成されました。地上31m、建築面積41平方mの白亜のれんが造りの西洋型第1等灯台が建てられたのです。れんが造りの灯台としては、青森県の尻屋埼灯台に次いで2番目の高さがあるそうです。光度は 200万カンデラあり、日本一を誇っているそうです。
 その後、犬吠埼灯台は昭和62年(1987)に改修されています。雄大な景色が眺望できる灯台の最上階までは99段のらせん階段が続いています。九十九里浜にちなんだ段数といわれています。
 この灯台には霧信号所が併置されています。圧縮空気を利用したエアーサイレンです。30秒を間隔で5秒間鳴るということです。明治43年(1910)から取り入れていることに驚かされます。
 犬吠埼の地層は、中世紀の砂岩で、昔は砥石を切り出していたところから石切鼻と呼ばれました。この付近一帯は、小島・岩礁が多く、昔から海の難所でした。
 慶応4年(1868)8月官軍に追われた榎本武楊の率いる幕府の軍艦美加保丸は、江戸から函館に回航途中、 この海岸の黒生(くろはえ)の岩礁に乗り上げ、13名が死亡したそうです。
 犬吠埼遊歩道が波打ち際まで続いています。奇岩や怪石などが多くあります。そこに太平洋の荒波が押し寄せて岩を砕かんばかりの迫力は豪快そのものです。

 犬吠埼は澪つくしの舞台です。陸者(おかもの)と海者(うみもの)。相入れぬ二つの世界の壁を越え、秘かにはぐくまれた恋。しょうゆ醸造の旧家の運命と絆の中では波瀾万丈の人生水路をゆくヒロインかをるの愛の物語です。
 “澪つくし”とは通行する船に、通りやすい水路を知らせるため、水路に立てた杭のことだそうです。


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