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群馬の旅と歴史
群馬の旅      吾妻郡中之条町

旧冨沢家住宅
きゅうとみさわけじゅうたく
群馬県吾妻郡中之条町大字大道1274
Tel 0279-75-2111 中之条町教育委員会


 旧冨沢家住宅は江戸時代から25代受け継がれた新田村の名主の家です。寛政2年(1790)に建てられた木造2階建て、茅葺き屋根、入母屋造りの大型農家です。
 冨沢家は、利根郡新治村の出身でしたが、天正の頃この地に、新田を開拓しました。徐々に田畑を増やし、米作、養蚕、運送、金貸しまで幅広く行い確固たる地位を築き上げました。
 旧冨沢家住宅は大型養蚕農業の代表的な建物で、昭和45年(1970)に国の重要文化財に指定されています。1階は「土間」 「ざしき」 「でえ」「じょうだん」に仕切られています。
 「じょうだん」は書院造りでツリ天井になっています。広い土間には4つの馬屋があります。冨沢家は運送業も行っていたため必要だったようです。
 2階は養蚕用の部屋になっています。蚕は、当時は絹糸の原料として高値で取引されていました。ここ中之条町大道(だいどう)は、標高が800mと高く、高冷地のため蚕を飼育するのに大変適していました。
 間口は23.97m、奥行は12.95mもあります。屋根の形状や平面構成から北毛地方の養蚕農家の典型とされます。
 冨沢家は天正年間にこの地に土着した小池三郎右衛門の後裔で、その後の開発により貞享年間には村の3分の2の水田が冨沢家の所有となっていたそうです。
 屋根が兜(かぶと)造りで兜の形をしています。参勤交代の時に、大名の宿泊所にもなっていたそうです。


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