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群馬の旅
富岡市
妙義神社
みょうぎじんじゃ
群馬県富岡市妙義町妙義6
Tel 0274-73-2119
妙義神社は、奇岩と怪石で名高い妙義山の主峰白雲山の東山麓にあります。入口にあたる妙義神社の石碑のまわりには、樹齢200年余りになるシダレ桜が春には咲き乱れるそうです。
妙義神社の創建は宣化天皇2年(537)と社記に記されているそうです。現在妙義神社には国指定重要文化財の絵巻物などが多数所蔵されています。
入口には国の重要文化財に指定されている総門が建っています。江戸時代には白雲山石塔寺の仁王門だったそうです。神仏分離により総門に改められたということです。
総門
3間2間単切妻造りの立派な大きな門です。安永2年(1773)に建てられています。屋根は最近まで檜皮葺でしたが、昭和60年から平成元年(1989)の修理により創建時の銅板葺に改められました。
総門
老杉の生い茂る境内に県の重要文化財に指定されている青銅の大鳥居と燈籠があります。歴史と信仰を語りかけているようです。
燈籠
大鳥居の神額裏には、寛文八戌申年十二月吉日、前天台座主二品親王良尚書之と書かれているということです。
大鳥居
大鳥居の近くに国の天然記念物に指定されている妙義神社の大杉の子孫があります。昭和8年(1933)に天然記念物に指定された大杉は老木のため衰弱し昭和46年(1971)1月の台風により倒壊したそうです。
妙義神社の大杉
茨城県の国立関東林木育種場にこの杉の健全な穂がつぎ木で保存されていました。これを群馬県林業試験場がもらい受け大杉の子孫を作り植栽したものだそうです。
妙義神社の大杉
波己曽社
はこそしゃ
県の重要文化財である旧本社の波己曽社(祈祷殿)です。本殿、合の間、拝殿の構成です。300年以上も前の建造です。
波己曽社祈祷殿
最近まで本殿は波己曽社に、拝殿は神楽殿になっていました。先年新材を補足して合の間を入れ移築大修理し、旧態に復したそうです。
波己曽社
妙義神社は古代は波己曽(はこそ)神社と呼ばれていたようです。「三代実録」の貞観元年(859)の条に「授上野団正六位上波己曽神従五位下」とあるのが最も古い記録だそうです。
波己曽社
もとは波己曽の大神といい、後に妙義と改めたと伝えられています。江戸時代においては歴代徳川将軍から厚い崇拝を受けるなど、古くから格式の高い神社として武士や民衆から信仰されてきたそうです。
波己曽社
唐 門
長い石段の上には唐門が待ち構えています。この建物も国の重要文化財に指定されています。
唐門
桁行1間・梁間1間・妻部は唐破風の平入の門で、貫頭の木鼻は菊花の籠彫、戸の板面は薄肉彫の鳳凰の彫刻などが施されています。
唐門
世良田東照宮の唐門とともに、県内では最も優れた唐門との評判です。
唐門
これらの社殿は江戸時代の宝歴2年(1752)に大改築され、昭和60年から平成元年(1989)に4億円の費用をかけて昭和の大修理が行われたそうです。
唐門
本殿、幣殿、拝殿
本殿、幣殿、拝殿は代表的な権現造で国の重要文化財に指定されています。本殿は入母屋造りで、桁行3間、梁間2間、1重のあでやかな社殿です。
本殿、幣殿、拝殿
特に本殿の板壁部、欄間、蟇股内、小天井、柱頭、拝殿では向拝部とのつなぎの海老虹梁に手のこんだ龍が彫られています。
本殿、幣殿、拝殿
欄間や蟇股内、脇障子などには松に鳳凰、松に雉の透彫、菊花葉の籠彫など日光東照宮を造形した彫刻師の技術がわかります。
本殿、幣殿、拝殿
内部は折上格天井(おりあげごうてんじょう)になっていて、各間毎に菊花の極彩色が施されています。
本殿、幣殿、拝殿
本殿、拝殿と共に黒漆塗銅葺入母屋造りです。拝殿は正面に千鳥破風をおき、その前に唐破風の向拝屋根を張り出しています。
本殿、幣殿、拝殿
拝殿の龍には上り龍と下り龍が対をなしています。鶴の彫刻、鷹ととんび、脇障子の竹林に七賢人向拝の柱の根巻金具の彫刻も見事です。
本殿、幣殿、拝殿
棟梁は飯村杢允藤原久敬、松本播磨藤原住房と記されているそうです。江戸から彫物師、塗物師、錺(かざり)工、鋼屋根職人など来たそうです。
本殿、幣殿、拝殿
本殿裏にある天狗社です。お参りすると心願成就するそうです。
天狗社
旧宮様御殿
妙義神社は江戸時代、上野東叡山寛永寺の座主輪王寺宮御代々御兼帯の神社となり、歴代将軍や諸大名より篤い崇敬を受けていました。
妙義神社御殿
妙義町の指定重要文化財の妙義神社御殿です。俗に宮様御殿といわれ、嘉永5年(1852)に再建されています。
妙義神社御殿
寛永13年(1636)以来、輪王寺宮の隠居所となり、御登山の折には、この御殿に泊ったそうです。
妙義神社御殿
旧宮様御殿の入口には群馬県指定天然記念物の妙義神社のウラジロガシがありました。
ウラジロガシ
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