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群馬の旅
吾妻郡嬬恋村
鎌原観音堂
かまはらかんのんどう
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原492
Tel 0279-97-3852
天明3年(1783)の浅間山大噴火は北麓へ高速の土石流を流し、鎌原村をはじめ多くの集落を破壊し埋没させました。鎌原村は時速100kmの火砕泥流に襲われました。この村には477人の村人が住んでいました。
その時、この観音堂に逃れた93人だけが奇跡的に助かりました。以来、観音堂は厄除け観音として信奉されています。
観音堂の前の石段は現在15段ですが本来は50段ありました。この石段を最後まで駆け上がった村人だけが火砕流から逃れることができました。わずか数段上りきれずに命を落とした人も発見されています。
鎌原観音堂
残った村人はそれぞれ縁を組み、新しい家族となって村を再建していったという悲しい云われのある場所です。
鎌原観音堂
観音堂の裏手の嬬恋郷土資料館には、出土した資料などが展示されています。浅間山噴火の火砕流に関する総合的な発掘調査の記録なども展示されています。
嬬恋郷土資料館
発掘調査は昭和54年(1979)から始まりました。当時の写真が載せられていました。現在の地上部分は15段ですが、その少し下で女性2名の遺体が発見されたそうです。観音堂へ逃げようとして、あと数段の所で間に合わなかったと思われます。
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