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群馬の旅と歴史
群馬・嬬恋の旅    鬼押出し園

鬼押出し園
おにおしだしえん
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
Tel 0279-86-4141


 鬼押出し園は浅間山北麓に黒々と広がる不気味な景観の奇勝観光地です。イタリアのベスビオ火山、桜島と並んで世界3大奇勝に数えられています。
 ここでは溶岩群の中を歩いて見学することができます。間近に見る巨大な溶岩は迫力満点です。鬼押出し園から見える浅間山は涅槃菩薩のように見えます。
 天明3年(1783)、浅間山の大爆発の際に流出した溶岩流によって、1000名を超える死者が出ました。鬼押出しは、その溶岩流の名残りなのです。
 火口で鬼があばれ岩を押し出した、という当時の人々の噴火の印象が、この名前の由来となっています。噴火の激しさを今に伝える岩海と、豊かな大自然が織りなす、浅間高原随一の景観です。

 溶岩流は幅7km、延長8kmにわたる黒岩の荒野になっています。全長2.7kmの遊歩道が整備されていて、自由に散策ができるようになっています。
 鬼押出しの溶岩は、火砕物が火口周囲に堆積し、急傾斜のために熔解して凝固しながら最後に流出した特殊な溶岩とみられています。
 中央の高台には天明3年(1783)の浅間山の大噴火で犠牲者になった霊を供養する浅間山観音堂が建っています。ここから鬼押出しや浅間山はもちろん、浅間高原から白根山に至る大パノラマが楽しめます。
 観音堂は上野寛永寺の別院で、厄除け観音としても人気があります。惣門から表参道を通って観音堂へ行く途中には水盤舎、炎観音、鐘楼があります。浅間山観音堂は、東叡山観永寺伝来の秘仏である聖観世音菩薩を祀っています。
 観音堂を巡る遊歩道は、一周は約30分から40分ぐらいです。浅間高原に植生する約100種の高山植物が見られます。770mの高山植物観察コースや、1.2kmの奥の院参道コース、510mの表参道コース、410mの裏参道コースがあります。
 北東側には溶岩石とは違った、浅間高原の自然林やレンゲツツジやシャクナゲなどの花木を見ることができる花木園などがあります。花木園は広さ168000平方m、外周1300mあります。
 園内にはヒカリゴケ自生地があります。光苔(ひかりごけ)は蘚類で雌雄異株で葉は二列に並んでつき糸状の体が光線を反射して金色に輝いて見えます。 

 浅間山は活火山で現在も活動を続けています。平成16年(2004)9月1日に21年ぶりに爆発しました。噴石を飛散させ、山頂の北東6kmまで最大3cmの火山礫が降下しました。こうした危険に備えるため。散策路のあちこちに避難所が設けられています。


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