あなたは 番目の訪問者です。(ogino作成共通カウント)
直線上に配置
神奈川の旅と歴史
神奈川の旅      鎌倉市

長谷寺
はせでら
神奈川県鎌倉市長谷3−11−2
Tel 0467-22-6300


 あじさいで有名な海光山長谷寺は、浄土宗のお寺で、長谷観音とも呼ばれています。寺伝によれば、天平8年(736)、藤原房前が大和の長谷寺(桜井市)の開基である徳道を招請し、十一面観音像を本尊として開山したと記されています。
 康永元年(1342)に足利尊氏は長谷寺の伽藍と諸像の修復を行い、明徳3年(1392)、足利義満は観音像の光背を修復しています。天文16年(1547)、北条氏康から寄進を受け、天正19年(1591)、徳川家康から朱印状を受けています。
 慶長12年(1607)、家康により堂塔伽藍が改修され、浄土宗に改宗しています。正保2年(1645)には、徳川家臣の酒井忠勝により堂宇が改修されています。境内には40種2500株のアジサイが植えられ、鎌倉の観光名所の一つになっています。

長谷寺千体地蔵
 山門から放生池、卍池のあじさいが咲く通路を通っていくと千体地蔵があります。水子や先亡諸霊の供養のために奉納されています。3月と9月の18日には彼岸会が開かれています。
長谷寺千体地蔵

長谷寺地蔵堂
 観音堂などが建つ山腹へ上る階段手前に地蔵堂が建てられています。隣りには弘法大師(空海)が刻んだという弁才天像(現在は宝物館に収蔵)を祀る弁天堂があります。また弘法大師が参籠した洞窟弁天窟もあります。
長谷寺地蔵堂

長谷寺阿弥陀堂
 山腹の高台の観音堂の隣に阿弥陀堂があります。厄除阿弥陀と呼ばれる阿弥陀如来坐像を安置しています。廃寺になった誓願寺の像で、鎌倉六阿弥陀に数えられています。(ほかの像は高徳院の「鎌倉大仏」、光触寺の「頬焼阿弥陀」、光明寺、浄光明寺、宝戒寺の各阿弥陀如来像です)
長谷寺阿弥陀堂

長谷寺観音堂
 高台中央に長谷寺の観音堂があり、長谷観音と呼ばれる十一面観音立像を安置しています。奈良の長谷寺の観音像と同じ、右手に数珠と錫杖、左手に水瓶を持つ長谷寺式の立像です。僧・徳道が造った2体の十一面観音の一つで、15年間海をさまよい三浦半島に流れ着いたといわれています。
長谷寺観音堂

長谷寺経蔵
 長谷寺の経蔵は輪蔵と呼ばれる様式です。中央にある八角形の回転式書架を腕木を押して1回転させると一切経すべてを読んだのと同じ功徳が得られるそうです。毎月18日が観音縁日になり、この日は輪蔵を回すことができます。
長谷寺経蔵

久米正雄胸像
 大黒堂前に鎌倉ペンクラブ初代会長の久米正雄の胸像があります。信州上田の出身で、俳人、劇作家。夏目漱石の門下生で小説家としても活躍しました。関東大震災の時ここ長谷寺で難を逃れ、戦中には長谷寺復興に尽力しました。
久米正雄胸像


 神奈川県トップページへ  旅と歴史トップページへ


直線上に配置