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神奈川の旅と歴史
神奈川の旅      鎌倉市

覚園寺
かくおんじ
神奈川県鎌倉市二階堂421
Tel 0467-22-1195


 鷲峰山(じゅぶせん)覚園寺は真言宗泉涌寺派の古刹です。吾妻鏡などによると、鎌倉幕府2代執権・北条義時が建保6年(1218)に建立した大倉薬師堂が覚園寺の起源といわれています。永仁4年(1296)、9代執権・北条貞時が元寇が再来しないように祈念して覚園寺を創建したようです。
 京都の泉涌寺の高僧・智海心慧が開山として招聘されました。元弘3年(1333)には後醍醐天皇により勅願寺となり、南北朝時代には足利氏の祈願所として保護されています。建武4年(1337)の火災で仏殿などが焼失しましたが、文和3年(1354)に足利尊氏により再建されています。
 文政13年(1830)の火災で伽藍の大部分が焼失し、寺運は衰微しました。愛染堂や堂内の諸仏は、明治初年の廃仏毀釈で廃寺となった大楽寺から移されています。また大正12年(1923)の関東大震災でも大きな被害を受けています。
 覚園寺境内は国の史跡に指定されています。また鎌倉時代後期の正慶元年(1332)に2基同時に建てられた開山塔(開山の智海心慧の墓塔)と、大燈塔(2世大燈源智の墓塔)の石造宝篋印塔は昭和9年(1934)に国の重要文化財に指定されています。

覚園寺境内(国史跡)
 覚園寺のある薬師堂ヶ谷は尾根と尾根の間に深く入り込んだ谷(やつ)の中にあり、そこが境内となっています。樹木に覆われた中に「百八やぐら」と呼ばれる中世の横穴墓群があり、多くの石造宝篋印塔が建ち並んでいます。覚園寺境内は国の史跡に指定されています。
覚園寺境内


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