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神奈川の旅と歴史
神奈川の旅      鎌倉市

龍宝寺
りゅうほうじ
神奈川県鎌倉市植木128


 陽谷山(ようこくざん)龍宝寺は曹洞宗のお寺です。玉縄(たまなわ)3代城主・北条綱成(つなしげ)が建立した瑞光院とも呼ばれる「香華院」が龍宝寺の始まりです。天正3年(1575)、城主・北条氏勝が父である北条氏繁を弔うため、現在地に寺を移しました。
 氏繁の戒名の「龍寶寺殿応栄公大居士」から寺名を「龍寳寺」と改めて建立したそうです。名城として知られる玉縄城3代の城主(綱成、氏繁、氏勝)の菩堤寺として栄えました。徳川の天下になると本田正信が派遣され、その後、新井白石が龍宝寺に200石を寄進しています。
 広い境内の中には、茅葺きの山門、御影石の参道、大きな本堂があります。元禄の民家である国指定重要文化財の石井家住宅が移築され、平成23年(2011)にリニューアルオープンした「玉縄ふるさと館」も境内にあります。

旧石井家住宅(国重文)
 旧石井家住宅は鎌倉から甲州に至る甲州街道筋である鎌倉市関谷にあった建物です。老朽化したため取り壊す事になりましたが、菩提寺である龍宝寺の住職が、これを惜しみ、寄贈をうけて、境内に移築保存されました。
旧石井家住宅
 石井家は後北條時代の地侍から発したと伝えられる旧家で、近世はこの地の名主をつとめてきた家柄です。この住宅は神奈川県下に多く見られる土間ぞいに広間をとった三間取りの形式です。農家の典型で様式手法から江戸中期の17世紀の後半頃のものと推察されています。
旧石井家住宅
 間口7間半、奥行5間で、「四方下家造り」の構造で、平面は「ひろま」の奥に「でい」と「へや」が配される「三間取り」です。「ひろま」の前面にしし窓をを付け、「でい」「へや」廻りも土壁塗りで閉鎖的です。昭和44年(1969)に国の重要文化財に指定されています。
旧石井家住宅


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