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神奈川の旅と歴史
神奈川の旅      横浜市南区

弘明寺
ぐみょうじ
神奈川県横浜市南区弘明寺町267
Tel 045-711-1231


 弘明寺(ぐみょうじ)は、瑞応山蓮華院と号し、横浜市南区にある市内最古といわれる真言宗のお寺です。境内から天平瓦が発掘されたり、寛徳元年(1044)に本堂が再建された記録が残っていることから、平安時代またはそれ以前の創建と推定されています。
 寺伝によれば1200余年前の養老5年(721)にインドの善無畏三蔵法師が当地に結界を創り、天平9年(737)に行基が観音像を刻んで一宇を建立したと伝えられ、行基が開基となっています。
 鎌倉時代には源将軍家累代の祈願所になりました。戦国時代には北条早雲から寺領を、江戸時代には歴代将軍から朱印地を賜り、坂東三十三箇所観音霊場の十四番札所として信仰を集めました。年2回、市が立ち、大変賑わったそうです。
 本堂は寛徳元年(1044)に、光慧上人が建立しました。当時の古材が現在の本堂の床板として使われているそうです。楓関門と呼ばれる四脚門は応永18年(1411)の建立で、横浜市内では最も古い門だということです。
 本尊の木造十一面観音立像は関東に残る鉈彫り(なたぼり)の典型的な作例として有名なもので、国の重要文化財に指定されています。平安時代の作だと伝えられ、地元の人たちに「観音さま」と呼ばれ親しまれています。
 弘明寺は広い寺有地を持っていましたが、廃仏毀釈による公有地化で、北の寺有地の大半を横浜市に譲渡しました。現在は「弘明寺公園」として整備されています。
 弘明寺は鎌倉時代には「求明寺(ぐみょうじ)」と表されていたそうです。その後、呉音で同じ「ぐ」と読む観音経偈文にある「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」の弘の字を当てて弘明寺に改めたといわれています。

七つ石(福石)
 弘明寺には七つ石(福石)と呼ばれる石があります。 善無畏三蔵法師は弘明寺に霊域を感じて七つの盤石を埋めたそうです。七つ石、福石といわれ吉事を授けてくれる霊石として信仰されているそうです。
七つ石

弘明寺身代地蔵
 弘明寺の境内には身代(みがわり)地蔵菩薩があります。京浜急行電鉄が平成13年(2001)に奉納したもので、人々の身体の疾病や心の悩みを救済してくれるそうです。
身代地蔵


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