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埼玉の旅と歴史
埼玉の旅      日高市

聖天院(勝楽寺)
しょうでんいん(しょうらくじ)
埼玉県日高市大字新堀990ー1
Tel 042-989-3425


 高麗山聖天院勝楽寺は真言宗智山派のお寺です。高麗王でありここ高麗郡の郡司であった若光(じゃっこう)の没後、侍念僧勝楽によって、天平勝宝3年(751)に創建されました。若光の三男聖雲と孫の弘仁が勝楽の遺志を継ぎ、若光の守護仏聖天像(歓喜天)を本尊としました。
 朝鮮半島北部から旧満州・中国東北部まで広く支配していた高句麗が唐と新羅の連合軍に破れ滅亡しました。日本に亡命した高麗人1799人は霊亀2年(716)、武蔵国に新たにつくられた高麗郡に集められました。 若光はここ高麗郡の長として、広野を開き産業を興し民生を安定させた人物でした。
 その後、僧秀海が中興し、開山以来の法相宗を真言宗に改め、天正8年(1580)に本尊を不動明王にし、現在まで継承されています。江戸時代には54ヶ寺の末寺を擁し、15石の朱印状を拝領しました。
 朝鮮様式を示す高麗王若光の墓や、国の重要文化財に指定された銅鐘があります。銅鐘は総高81.2cm、口径45cmです。信阿弥、平定澄が、鎌倉各地に名鐘を残した物部季重に造らせて、文応2年(1261)に勝楽寺(聖天院)に奉納したものです。上帯に雲、下帯に唐草文を繊細に鋳出し、全体の姿も優美です。


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