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埼玉の旅と歴史
埼玉の旅      秩父郡長瀞町

宝登山神社
ほどさんじんじゃ
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
Tel 0494-66-0042


 宝登山神社は、三峰神社、秩父神社と並ぶ秩父三社のひとつで、古くから火防・災難除けの神様として信仰されています。三峯山同様、お犬さま信仰が残っています。神日本磐余彦尊(神武天皇)、大山祗神、火産霊神を祀っています。
 火防、盗賊除け、諸難除けの守り神として広く信仰されていて、宝登山(標高497m)の山頂には「宝登山神社奥宮」のほかロープウェイ、宝登山動物園、宝登山梅百花園・宝登山ロウバイ園などがあります。
 第12代景行天皇の41年(111)日本武尊(やまとたけるのみこと)が勅命により、東国平定のためこの地に来ました。遥拝しようと山頂に向っている途中、巨犬が出てきて道案内をしてくれたそうです。
 その途中、猛火に包まれどうすることもできない状態になってしまいました。その時、巨犬は猛然と火中に跳入り身体を火に擦り付けて消し止めたそうです。日本武尊は無事頂上へ登り遥拝できました。
 そして巨犬は忽然と姿を消しました。日本武尊は巨犬は大山祇神の神犬であった事を知り、大山祇神の助けと確信しました。そして、この山に祠を建て大山祇命と火防の神である火産霊命を奉ったのだそうです。
 この巨犬が火を消したことより、この山を火止山(ほどさん)と呼ぶようになりました。火防、盗賊除け、諸難除けの守り神として広く信仰され続けています。
 また他の説もあります。「ホト」とは一般的に女陰を意味する言葉だそうです。それに似た岩か岩屋があって名付けられたという説です。これは生殖・豊饒を尊ぶ古来の信仰から来ているようです。
 社殿は別当であった玉泉寺の住職であった榮乗が弘化4年(1847)に社殿の再建に着手しました。明治の神仏分離令により、還俗して神主の資格をとり、寳登山神社の初代神主となりました。限られた浄財により当初計画を変更しつつも、明治7年(1874)に竣工させています。
 長瀞駅の目の前に聳える宝登山、宝登山神社の上から、奥宮の立つ山頂下までロープウェイが架かり、山頂には動物園もあり荒川をはじめ奥秩父の山々が見渡せます。

宝登山神社本殿
 本殿は幣殿、拝殿がある権現造り(ごんげんづくり)です。弘化4年(1847)本殿再建工事が始まり、明治7年(1874)に完成しました。平成21年(2010)、鎮座1900年記念事業によって二四孝の欄間彫刻を始め軒下の組み物・小壁などに彩色を施しています。
宝登山神社本殿

玉の泉
 「玉の泉」といわれるみそぎの泉があります。日本武命(やまとたけるのみこと)が宝登山に登る前に身を清めたといわれる神聖な泉です。日本武尊が東国平定の途すがら、山ろくの泉で「みそぎ」をされ、ホド山に登られたと伝えられます。
玉の泉


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