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埼玉の旅と歴史
埼玉の旅      所沢市

狭山不動尊
さやまふどうそん
埼玉県所沢市上山口2214
Tel 042-928-0020


 狭山不動尊は、正式には狭山山不動寺といい、天台宗別格本山のお寺です。本尊は不動明王です。埼玉西武ライオンズが必勝祈願を行うお寺です。開山は、昭和50年(1975)とまだ最近ですが境内には重要文化財などに指定されている古い建造物がたくさんあります。
 山門は徳川2代将軍秀忠の台徳院霊廟の門だった勅額門です。御成門、丁子門も含め国の重要文化財です。本堂は京都東本願寺から移築した七間堂、長州藩主毛利家の江戸屋敷に建てられていた不動寺総門、大阪府高槻市の畑山神社から移築された多宝塔などがあります。
 所沢には以前、世界の建物を集めたユネスコ村という施設がありました。この付近は、日本の重要文化財が集められていた場所でした。それらを守るため狭山不動尊が開山されたそうです。
 西武グループ創業者、故堤康次郎は、空襲で焼けた増上寺の一部を買い取り、東京プリンスホテルを建てました。その際、増上寺にあった勅額門、御成門、丁子門をユネスコ村に移築したのです。

旧台徳院霊廟勅額門(国重文)
 勅額門は増上寺にあった徳川秀忠 (台徳院) の廟に建立されていた旧台徳院霊廟の勅額門です。江戸時代前期の寛永9年(1632)孝養報恩の志をのべたいと3代将軍徳川家光が建てたものです。
勅額門
 勅額門は四脚門で切妻造り、銅板葺きです。「台徳院」と書かれた額は、後水尾天皇の筆によるものです。そのため勅願門という名前になっています。旧台徳院霊廟勅額門として昭和5年(1930)に国の重要文化財に指定されています。
勅額門

旧台徳院霊廟御成門(国重文)
 御成門は勅額門を抜けて階段を上がった先にあります。勅額門と同様に増上寺にあった徳川秀忠 (台徳院) の廟に建立されていたものです。飛天の彫刻や絵画が多く描かれていて朝鮮渡来の天人門といわれています。
御成門
 御成門は間口2間、奥行1間、一重、切妻造り、妻入、銅瓦葺きの門です。寛永9年(1632)、3代将軍徳川家光が建てたものです。格天井の中央に丸い鏡天井が設けられています。非常にめずらしい特徴です。旧台徳院霊廟御成門として昭和5年(1930)に国の重要文化財に指定されています。
御成門

旧台徳院霊廟丁子門(国重文)
 丁子門(ちょうじもん)は北隣の2代将軍秀忠の正室で、3代将軍家光の生母である達子(於江与の方・崇源院)の廟所である崇源院霊牌所への通用門です。増上寺にあったもので、寛永9年(1632)に家光が建立したものです。間口1間、奥行1間、銅瓦葺きの平唐門です。旧台徳院霊廟丁子門として昭和5年(1930)に国の重要文化財に指定されています。
丁子門

不動門総門
 不動門総門は元長州藩主毛利家の江戸屋敷に建てられた門です。素材はすべて「けやき」で造られています。直線が巧みに組み合わされていて、武家屋敷の門にふさわしい威風堂々とした門です。
不動門総門

第1多宝塔・旧畠山神社多宝塔
 この第1多宝塔は弘治元年(1555)大阪府高槻市梶原にある畠山神社に建てられていたものです。美濃国の林丹波守が建立したと伝えられています。慶長2年(1607)の墨書があり桃山時代の建物です。埼玉県の有形文化財に指定されています。
第1多宝塔

弁天堂・旧清涼寺経蔵
 弁天堂は滋賀県彦根市古沢町の清涼寺にあった経蔵でした。井伊直孝の息女が直孝の追善菩提のために建立したものです。万治2年(1659)から元禄6年(1693)の間に建てられてようです。一重、本瓦葺きの六角円堂で昭和23年(1948)に移築され、弁天堂になっています。
弁天堂

羅漢堂
 羅漢堂の周囲には、青銅製の灯籠が、びっしりと整列しています。増上寺の廟所に大名家が寄進したものです。羅漢堂は井上馨邸から移築したものです。奈良の二月堂の経堂を模倣して明治28年(1895)に建てられたものです。
羅漢堂

桜井門・旧桜井寺山門
 桜井門は奈良県十津川の桜井寺の山門として建立されました。桜井寺は幕末天誅組の本陣として利用された歴史を持っています。千鳥破風の四脚門で入母屋造り、本瓦葺きです。
桜井門

第2多宝塔・旧椅鹿寺多宝塔
 第2多宝塔は兵庫県東條町天神にある椅鹿寺(はしかじ)にあったものです。永享7年(1435)播磨国守護赤松満男教康が建立したそうです。3間の多宝塔で本瓦葺きです。細部にわたって室町時代中期の様式をよく伝えています。
第2多宝塔

大黒堂・旧極楽寺歌塚堂
 大黒堂は柿本人麻呂ゆかりの地、奈良極楽寺境内に建立された人麻呂の歌塚堂だそうです。また大黒天は寛永寺山内の見明院に奉安されていた尊天だそうです。
大黒堂


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