あなたは 番目の訪問者です。(ogino作成共通カウント)
直線上に配置
栃木の旅と歴史
栃木の旅       日光市

日光東照宮仮殿
にっこうとうしょうぐうかりでん
栃木県日光市山内2301
Tel 0288-54-0560


 一の鳥居の東側、日光東照宮宝物館近くに御仮殿(おかりでん)が建てられています。御本社を修理する際に、祭神を一時的に遷してお祈りする社殿です。現存する建物は3代将軍・徳川家光が寛永16年(1639)に造営したものです。
 他の神社では仮殿は本社が完成すると取り壊されるのが一般的ですが、日光東照宮では、修理が度々行われるため、常設されています。(仮殿が常設されているのは全国の神社の中でここだけです)
 御本社の工事が始まると、祭神はこの御仮殿に遷宮し、すべての神事がこの御仮殿で執り行われました。創建以来、19回の外遷宮が行なわれましたが、幕末を最後に、その後は使われていません。
 仮殿は拝殿、相之間、本殿という権現造りで、透塀(すきべい)が取り囲んでいます。入口には銅鳥居、唐門を配し、脇には掖門(わきもん)が備わっています。これらの建物すべてが国の重要文化財に指定されています。

東照宮仮殿鳥居(国重文)
 東照宮の仮殿鳥居は三つ葉葵の紋が入った銅製の明神鳥居です。笠木の両端が跳ね上がっていて、その下の横木の貫(ぬき)が左右の柱を突き抜けています。江戸前期の元和から万治年間(1615-1660)に建てられたと思われます。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿鳥居

東照宮仮殿鐘楼(国重文)
 東照宮の仮殿の鐘楼は間口1間、奥行1間、一重、切妻造り、こけら葺きの建物です。江戸前期の元和から万治年間(1615-1660)に建てられたと思われます。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿鐘楼

東照宮仮殿唐門(国重文)
 東照宮の仮殿の唐門は銅瓦葺きの、四脚平唐門です。屋根に唐破風(からはふ)を持つ門で、唐破風を門の両側面に持つタイプです。江戸前期の元和から万治年間(1615-1660)に建てられたと思われます。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿唐門

東照宮仮殿拝殿(国重文)
 東照宮仮殿の拝殿は間口5間、奥行2間、一重、入母屋造り、銅瓦葺きで、3間の向拝を付けています。江戸時代前期の寛永16年(1639)に建てられています。権現造りのため拝殿と本殿が相之間(石の間)を通じて1つの屋根で繋がっています。拝殿背後には葡萄唐草が施されています。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿拝殿

東照宮仮殿相之間(国重文)
 東照宮仮殿の相之間は間口2間、奥行1間、一重、両下造り、銅瓦葺きの社殿です。屋根の前後の妻側が本殿と拝殿に接続しているため妻がない造りです。江戸時代前期の寛永16年(1639)に建てられています。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿相の間

東照宮仮殿本殿(国重文)
 東照宮仮殿の本殿は間口3間、奥行3間、一重、入母屋造り、銅瓦葺きの社殿です。虎と吐綬鶏(とじゅけい)の彫刻などが施されています。江戸時代前期の寛永16年(1639)に建てられています。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿本殿

東照宮仮殿掖門(国重文)
 東照宮仮殿の掖門(わきもん)は銅瓦葺きの、一間一戸平唐門です。江戸前期の元和から万治年間(1615-1660)に建てられたと思われます。掖門は昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿掖門

東照宮仮殿透塀(国重文)

 東照宮仮殿の透塀(すきべい)は一周延長49間、銅瓦葺きの塀です。寺院建築の回廊の影響を受け、壁面に格子をはめこみ、上に屋根をかけています。江戸前期の元和から万治年間(1615-1660)に建てられたと思われます。透塀は昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
仮殿透塀


栃木県トップページへ 旅と歴史トップページへ


直線上に配置