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沖縄の旅と歴史
沖縄の旅       国頭郡恩納村

万座毛
まんざもう
沖縄県国頭郡恩納村字恩納2451


 沖縄本島のほぼ中央に位置し目の前には東シナ海が広がり、水平線がきれいに見渡せる絶景地です。たくさんの土産物のある駐車場から海に向かって歩いていくと象の顔をした岩が見えてきます。
 この場所が万座毛です。恩納村にあるエメラルド色の海に突き出た突起サンゴ礁の東シナ海に面した高さ20mの断崖です。
 海崖上は、天然芝で覆われた平坦な地となっています。「毛」とは沖縄のことばで「原っぱ」のことをいいこの平坦な地を指しています。
 18世紀初頭の琉球王尚敬(しょう・けい)がこの地を訪れたときに「万人を座するに足る毛」と称讃したことから万座毛と呼ばれるようになったそうです。
 「万人を座らせるに足る広い草原」は女性的な風景で、男性的な北陸の東尋坊と比べられるようです。
 天然の芝が広がる「毛」の周りの植物群落は、県の天然記念物に指定されているそうです。反対側には万座ビーチホテルが見えます。
 尚敬王の行幸に際して、地元の女流家人、恩納ナベが歌を詠んでいます。
 「波の音もとまれ 風の音もとまれ 首里天加那志 美御機拝がま」(波も風も穏やかになりなさい。国王が首里からはるばるいらっしゃるのだから、そのお顔を拝みたいものだ)
 復帰前までは万座毛一帯に無数のアンテナが建っていたそうです。中国、北ベトナム、北朝鮮の放送を受信する米国国務省所管の放送局基地だったのです。


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