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香川の旅と歴史
香川の旅        多度郡琴平町

金刀比羅宮
ことひらぐう
香川県仲多度郡琴平町892
Tel 0877−75−2121


 金刀比羅宮は古くから「さぬきのこんぴらさん」の愛称で親しまれてきた庶民の神様です。海の神様として知られる大物主命 (おおものぬしのみこと)と崇徳上皇を奉っています。
 本宮まで785段、奥社まで1368段の石段があります。山上からは瀬戸内海の多くの島々の美しい景色が眺められます。
 この金刀比羅宮は昔は松尾寺という真言宗のお寺でした。金毘羅様は守護神として祀っていました。 明治初期の廃仏毀釈の中、国粋主義者たちが各地の寺の仏像を壊したり捨てたりするという事件が相次ぎました。
 この時、寺の破壊を恐れた松尾寺の別当松尾宥暁(ゆうぎょう)は寺自体は廃絶させた上で祭神を仏教とは無関係の大物主神と崇徳天皇に変更したのです。この奇策により金刀比羅宮として生き残りました。
 金比羅様の参拝に関しては、犬の首に旅費と初穂料をくくりつけて、自分の代理とし、その犬をリレーしていく、ということが行われました。これを代参犬といいますが、金刀比羅宮の参道の階段の途中には、そういったたくさんの犬の代表として「代参犬ゴン」の像が立っています。
  階段を上っていくと立派な金刀比羅宮の書院の建物があります。表書院には円山応挙、奥書院には狩野直信の襖絵があります。円山応挙は江戸時代には「写生派」として知られていました。
表書院
 表書院には全部で7つの部屋があり、うち5つが応挙の筆によります。「瀑布図」は一番格式の高い「上段の間」の障壁画で最高傑作の一つといわれています。
 本宮少し手前に旭宮があります。総ケヤキ造りの豪壮華麗な社殿で、天保8年(1873)の建立です。鳥獣、花卉などの彫刻が施され天保芸術の枠を集めた建物です。正式には金刀比羅宮旭社(あさひのやしろ)です。
  金刀比羅宮の祭神は大物主神です。後に崇徳天皇を合祀しました。全檜造りの社殿は大社関棟造です。明治11年(1878)に改築されています。
金刀比羅宮本宮
 金毘羅様は元々ワニの神とされ、水に関連が深い上に、象頭山が瀬戸内海を航行する船の目印になったことからいつしか船の守り神とされるようになりました。
 特にこの付近を根拠地とした塩飽水軍が信奉し、「流し樽」という風習も生まれました。 沖を通る船が金毘羅様にお参りするのに「奉納金比羅大権現」と書いた幟を立て、船の名前と航海安全を祈る祈祷文、そして初穂料を入れた樽を海に流すことです。
  一刀彫は金刀比羅宮にある旭社の建立の際、全国から集められた腕ききの宮大工たちが、昼休みにつくった寿老人・弁財天・福禄寿・布袋・大黒天・恵比寿・毘沙門天の七福神を建築現場に遊びに来た子供たちや、参詣の旅人に進呈したのがはじまりだそうです。
一刀彫


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