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香川の旅と歴史
香川の旅        三豊市

本山寺
もとやまじ
香川県三豊市豊中町本山甲1445
Tel 0875- 62-2007


 本山寺には大同2年(807)、平城天皇の勅命を受けた弘法大師が一夜のうちに建立したという伝説が残っています。
 四国霊場第70番目の札所で寺領2千石を有する四国有数の大寺院であったそうです。

 国の重要文化財になっている仁王門は鎌倉時代のもので、折衷様式のどっしりした八脚門です。久安3年(1147)建立されています。
 現在の本堂は正応4年(1291)、佐々木氏信の寄進を受けて、正安2年(1300)心導上人の代に建て替えられたといわれています。

 大正13年(1924)特別保護建造物に指定され、昭和27年(1952)、鎌倉建築として復元工事を行いました。昭和30年(1955)国宝に指定されています。
 また御本尊の馬頭観世音菩薩、脇士の阿弥陀如来と薬師如来はその厨子三基とともに国宝に指定されています。
 本堂にある阿弥陀如来は「太刀受けの弥陀」と呼ばれているそうです。右手に残る傷は長曽我部の兵から本堂を守ったといわれています。
 住職が兵に切られた時、本堂の内陣にあった阿弥陀如来の右手の肘から血が流れ出て、驚き恐れおののいた兵たちは退散し本堂だけが焼失を免れたということです。


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