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香川の旅と歴史
香川の旅        坂出市

白峰寺
しろみねじ
香川県坂出市青海町2635
Tel 087-747-0305


 綾松山(りょうしょうざん)白峰寺は雨月物語にも登場する四国八十八箇所霊所81番札所です。讃岐に流されて亡くなった崇徳上皇(1119-1164)を葬った白峰御陵と御廟所「頓証寺殿」があります。
 高松と坂出の境に標高500mの台地、五色台があります。白峰はその峰の一つです。五色台とは五色の峰にちなむもので、中国古代の陰陽五行説や真言密教の教説から名付けられたそうです。
 弘仁6年(815)に弘法大師が白峯山に登り、如意宝珠を埋め、閼伽井(井戸)を掘って、堂を建立したそうです。
 貞観2年(860)に、智証大師円珍がこの山上に霊光を見ました。白髪の老翁に導かれ白峯鎮守の神託を受けたのです。瀬戸内の海上に異香を放つ霊木で千手観世音像を刻み、本尊として安置しました。
 保元の乱により讃岐に配流された崇徳上皇は坂出市内にあった雲井御所に3年、木丸殿(このまるでん)に6年間幽閉されました。そして長寛2年(1164)に崩御されました。
 御遺詔によって白峰寺の稚児が嶽で荼毘に付し白峯御陵に葬られたました。以後たびたび都に変事が続くので、朝廷はここ白峯寺に上皇の霊をまつる御廟所として頓証寺殿(とんしょうじでん)を建立しました。
 現在の金堂は松平頼儀が寛政4年(1792)に寄進したものです。阿弥陀堂は松平頼重が修理しました。本堂は慶長4年(1599)に生駒一正が再建したものです。
 「頓証寺」の扁額は今は宝物館に納められていますが、後小松天皇の宸筆下賜されたもので国宝に指定されています。

  表参道に国の重要文化財に指定された2基の十三重石塔があります。この石塔は源頼朝が崇徳天皇の菩提を弔うために建立したと伝えられています。
十三重石塔
 東西両塔は形はよく似ていますが材質工法は異なっているようです。東塔には弘安元年(1278)、西塔には元亨4年(1324)と刻まれています。鎌倉時代中期の石塔です。
十三重石塔


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