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香川の旅と歴史
香川の旅        高松市

栗林公園
りつりんこうえん
香川県高松市栗林町1ー20ー16
Tel 087-833-7411


 栗林公園は国の特別名勝に指定されている大名庭園です。紫雲山の東麓に75万平方mの広大な敷地を有し、特別名勝に指定されている庭園の中で最大の広さを誇っています。
 ここには江戸初期の頃、この地の豪族であった佐藤道益の別邸が建てられていたそうです。寛永2年(1625)頃、讃岐領主生駒高俊によって、別荘が建てられ、南湖一帯が造営されたようです。
 寛永19年(1642)、入封した松平頼重により手を加えて整備されました。以後松平氏5代の藩主らにより約100年がかりで完成したものです。
 5代目頼恭の時代に南庭を江戸城の吹上御苑にならって造庭されました。小堀遠州の手による回遊式庭園が出来上がったのでした。
 紫雲山を借景として6つの池と13の築山を巧妙に配しています。南庭と違い北庭は近代的に整備された準洋式の庭園です。
 明治時代には新政府の管理下におかれました。明治8年(1875)に県立公園になり一般に公開されました。昭和28年(1953)に国の特別名勝に指定されています。
 野趣に富んだ西湖の景色を支えている石壁は赤壁とも呼ばれています。中国の揚子江左岸にある景勝地で三国志演義にも登場します。 
石壁
  この水流の北に添うて旧藩主の茶亭があったそうです。5代の頼恭の頃、扇屋原に移されたものでした。この茶亭に使われた「おりつくばい」がその後も残存し、現在もこの水流の中にあります。
おりつくばい
  江戸時代にあった日暮亭を明治31年(1898)に再建しました。平成11年(1999)復元整備工事により往時の姿が蘇りました。
日暮亭
 鳳尾塢(ほびう)とはソテツが植えられた築山です。薩摩藩主の島津氏より送られた琉球産のソテツです。300年を経て香川県の天然記念物に指定されています。
鳳尾塢
 掬月亭(きくげつてい)は庭園の中での中心になる建物です。歴代藩主が大茶屋と呼んで最も愛用した建物だったようです。延亨2年(1745)松平5代藩主頼恭が中国の詩人干良史の詩の一句「水を掬すれば月手にあり」から掬月亭と名付けたそうです。
掬月亭
 この松の木は根上り五葉松と呼ばれています。天保4年(1833)徳川11代将軍家斉より松平9代藩主頼恕(よりひろ)が参勤交代の時に拝領した盆栽を植えたものだそうです。 
根上り五葉松
 松平初代藩主頼重のお庭焼として正保4年(1647)に京都から招いた把太理兵衛重利(きたりへいしげとも)が焼いた九重塔で古理兵衛九重塔(こりへいくじゅうとう)と呼ばれています。
古理兵衛九重塔


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