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徳島の旅と歴史
徳島の旅       勝浦郡勝浦町

鶴林寺
かくりんじ
徳島県勝浦郡勝浦町生名字鷲ケ尾14
Tel 08854-2-3020


 霊鷲山(りょうじゅざん)鶴林寺は、勝浦町にある高野山真言宗のお寺で、本尊は地蔵菩薩です。四国八十八箇所霊場第20番の札所になっています。
 「お鶴さん」と呼ばれ、標高516mの山頂に位置しています。「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれ阿波の難所の一つでした。
 延暦17年(798)、桓武天皇の勅願によって弘法大師が開いたといわれています。修行中の弘法大師が、雌雄の白鶴が杉の梢で小さな金の地蔵尊を守っているのを発見しました。霊木に地蔵菩薩を刻み、その中にその地蔵尊を納めて本尊としたそうです。
 大師はこの鶴にちなみ鶴林寺と名付け、霊鷲山という山号は境内の雰囲気が釈迦が説法をした山に似ていることから命名したそうです。
 後に、真然僧正が七堂伽藍を完成させ、平城、嵯峨、淳和帝など皇室の尊信もあつく、源頼朝、三好長治、蜂須賀家政らの武将も伽藍の修築や寄進などをして庇護しました。
 運慶作と伝えられる仁王像のある山門を入ると、スギや桧の深い森の中に文久元年(1861)建立の六角堂があります。本堂は慶長9年(1604)の再建です。本尊の地蔵菩薩は平安期の作とされ国の重要文化財となっています。波切地蔵とか背負い地蔵とも呼ばれ、いろいろな伝説を持つ霊験あらたかのものとされています。
 鶴林寺は山頂に位置したため、戦火を免れることができました。そのおかげで多くの貴重な文化財を今に伝えています。
 参道には11基の丁石と呼ばれる道を案内する標石が残っています。古いものは南北朝時代に建立されたもので、徳島県では最古のものといわれています。


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