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徳島の旅と歴史
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丈六寺
じょうろくじ
徳島県徳島市丈六町丈領32
Tel 088-645-2207


 瑞麟山丈六寺は曹洞宗の寺院です。本堂の本尊は釈迦如来です。観音堂に安置されている聖観世音菩薩坐像が旧来からの本尊で1丈6尺(約5m)もあることから丈六寺と付けられたそうです。
 白雉元年(650)に関東地方よりたどり着いた尼僧が、ここに庵を構えたことに始まるそうです。
 現在の伽藍が整備されたのは、室町時代中期の長享、延徳年間頃(1487-1491)、守護大名の細川成之が伽藍を整備し、末期の阿波国守護大名の細川成之(しげゆき)が、再興して細川氏に厚く保護されました。
 近世においても歴代藩主蜂須賀氏によって保護され、本堂や観音堂が建立されました。丈六寺は徳島県内最古の建造物で、鎌倉、室町時代の禅宗の建築様式を色濃く残しています。中にある建造物はすべてが国や県の文化財に指定されています。
 徳雲院の天井には手形、足形の血痕らいものが認められます。阿波国に攻め込んだ長宗我部元親が牛岐城(富岡城)主の新開入道道善に平定後の好条件を出しました。和議のため丈六寺に呼び出したのです。
 和議成立後の酒席で酔った新開道善一行が帰ろうと縁側に出た時、影に潜んでいた元親らの兵に襲われ討ち取られてしまいました。その時の血の付いた手形や足形が天井の板にされたそうです。
 国の重要文化財の三門は室町時代末期、16世紀後半の建物です。和様、禅宗様折衷の二重門で徳島県で最古の建造物です。 同じく指定の観音堂は普門閣とも呼ばれ、寄棟造二重仏堂です。永禄10年(1567)細川真之により建立されました。現在の建物は慶安元年(1648)の建物です。
 同じく国の重要文化財の本堂は入母屋造単層、本瓦葺きです。寛永6年(1629)蜂須賀家政が娘の辰姫の供養のために方丈を再建し寄進した建物です。明治時代に本尊として釈迦如来を安置したため本堂になりました。


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