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信州上田の旅と歴史
旧上田市内散策          上田市

宗吽寺
そううんじ
長野県上田市中央2−14−6
Tel 0268-22-1738


 海堂山「宗吽寺」は真言宗で紀伊高野山の末寺です。もともとは上田城の堀近くにあったものを上田城築城の時にこの地に移したといわれています。開山は什慶といわれ、上田城付近にありましたが、上田城築城の際、現在地に移され慶英法印によって中興開山しています。
宗吽寺山門
 宗吽寺は上田藩主の仙石氏と松平氏の祈願所として庇護され、松平氏の参勤交代の折りには、江戸への出立の吉日をこの寺が選んだと「海野町本陣日記」に記されています。
宗吽寺本堂
 境内にある念珠は珠が108個あり煩悩の数と同じになっているそうです。母玉を一廻りさせることで煩悩を払うといわれています。
念珠廻し

宗吽寺石幢
 本堂前にある石幢(石造物)は六地蔵塔で石灯籠として使われていたものだそうです。石幢は六角形の石灯籠型で6面に6地蔵を浮き彫りにするタイプか、6面に窓を開けて内部に6地蔵を置くタイプが普通だそうです。宗吽寺石幢は切妻の家型で正面と左右の3面に2体の地蔵尊が彫り込まれている珍しいものです。
宗吽寺石幢
 この石幢には「正平4年」(1349)と刻まれています。南北朝時代の南朝の年号だそうです。当時、この地方が北朝方に味方する勢力が多い中、このあたりは南朝方についていたことがわかります。石幢は昭和57年(1982)に上田市指定有形文化財に指定されています。
宗吽寺石幢



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