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秋田の旅と歴史
秋田の旅     秋田市

千秋公園
せんしゅうこうえん
秋田県秋田市千秋公園1−1
Tel 018-832-7892


 千秋公園は、秋田市の中心にあり、秋田20万石佐竹氏の居城「久保田城」の城跡です。慶長7年(1602)常陸から国替えとなった初代秋田藩主佐竹義宣(さたけよしのぶ)が翌8年に築城したもので天守閣と石垣のない城でした。
 明治23年(1890)城址を秋田市が佐竹氏から借り受け公園としました。明治29年(1896)には秋田県に移管されました。造園家・長岡安平氏が設計した日本庭園として整備されました。
 長岡安平氏は東京の坂本公園も手がけていました。千秋公園の設計以降、評判になり、設計依頼が殺到したそうです。松下門跡付近に長岡氏が檜を100本献植したことを記念する碑が建っています。
 昭和28年(1953)再び秋田市に移管し、継続的に整備、管理されてきました。昭和59年(1984)15代佐竹義栄氏の意志により秋田市に寄贈され名実共に市民の公園になりました。 
 千秋公園の命名者は秋田県出身の漢学者・狩野良知(かのうりょうち)です。秋田の秋に長久の意の千を冠し、長い繁栄を祈ったものといわれています。

 秋田市・常陸太田市姉妹都市記念に植えられた百日紅があります。春は桜の名所でもあり、色とりどりのツツジも大変評判で、秋の紅葉は格別ということです。
百日紅
 千秋公園には大賀ハスが咲いています。昭和26年(1951)3月に、故大賀一郎博士らにより、千葉県検見川の泥炭層下4.8mの青泥層から古代の丸木舟と一緒に3粒のハスの種が発見されました。米国シカゴ大学原子核研究所が2千年以上前の種と証明したそうです。
大賀ハス
 大賀博士により同年5月に奇跡的に発芽し、翌年7月に、2千年の眠りより覚めた淡紅色の花を咲かせたそうです。今ではお堀を埋め尽くす程に咲いています。
大賀ハス
 公園内には第12代秋田藩主の佐竹義堯(さたけよしたか)の像があります。奥州中村城主の相馬益胤の三男として文政8年(1825)に生まれました。近代秋田を築いた最後の藩主であり、戊辰戦争では、新政府方に属して戦い、明治2年(1869)久保田藩知事にもなった人物です。
佐竹義堯像
 秋田神社は明治11年(1878)秋田初代藩主佐竹義宣を祀るため広小路に創建されました。その後、明治32年(1899)千秋公園に移されました。同40年、佐竹氏の氏神八幡神社と合祀して八幡秋田神社となりました。
八幡秋田神社
 平成2年(1990)4月秋田市立佐竹史料館が開館しました。佐竹氏関連の資料を展示するとともに、秋田の藩政時代 を紹介しています。千秋公園にはこの他、弥高神社や久保田城址など見所がたくさんあります。
佐竹史料館


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