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青森の旅と歴史
青森の旅    弘前市

長勝寺
ちょうしょうじ
青森県弘前市大字西茂森1丁目23ー8
Tel 0172-32-0813


 格式の高い大平山長勝寺は、曹洞宗のお寺で、津軽藩の祖である大浦氏の菩提寺です。享禄元年(1528)、大浦盛信が父光信の菩提を弔うため、菊仙梵寿を開山として種里(現在の西津軽郡鰺ヶ沢町種里町)に建立し、慶長15年(1610)現在地へ移ったものです。
 慶長16年(1611)弘前城を造営した津軽信政がここに禅宗三十三ケ寺を集めました。禅林街は長勝寺を正面として上寺通と下寺通からなっていて、杉並木の中、静寂に包まれています。
 三門は、寛永6年(1629)二代藩主津軽信枚により建立されました。上下層とも桁行9.7m、梁間5.8mで、棟高は16.2mです。禅宗様の手法を基本としています。
長勝寺三門
 岩木山神社楼門と同じ造りで、柱を上から下までの通し柱とする特殊な構造です。江戸時代初期の重要な建築遺構の一つです。
長勝寺三門
 三門は「三解脱門」の略で、修行の妨げになる心身の汚れである貪欲、愚痴などを脱する門と伝えられています。国の重要文化財に指定されています。
長勝寺三門
 三門を入ってすぐ右手に銅鐘があります。嘉元4年(1306)の紀年銘があることから嘉元の鐘と呼ばれています。高さ103.5Cm、径76.5Cm、厚さ8.5Cmの大きさです。
長勝寺銅鐘
 寄進者の筆頭に鎌倉幕府の執権だった北条貞時の法名があり、北条氏と津軽の関係を示す貴重な文化財となっています。国の重要文化財に指定されています。
長勝寺銅鐘
 長勝寺の庫裏は、大浦城の台所を移築したものと伝えられています。側柱と中央通りの柱を揃えて立て、各柱に登梁(のぼりばり)を架け渡し、これに小屋束を立てて和小屋を構成しています。本堂とともに国の重要文化財に指定されています。
長勝寺庫裏
 長勝寺の本堂は、8室からなる大型の本堂です。方丈形の曹洞宗本堂として全国的にも最も古い建物の様式です。平成20年(2008)大規模な修理を終えました。本堂正面の板敷廊下東半分を土間に復旧し、屋根のとち葺型銅板葺をこけら葺に戻すなど、当初の姿に復元しました。
長勝寺本堂
 津軽家霊屋(たまや)は、環月臺(初代藩主正室)・碧厳臺(二代藩主信枚)・明鏡臺(二代藩主正室)・白雲臺(三代藩主信義)・凌雪臺(六代藩主信著)の各霊屋が北から南に5棟一線に並んでいます。
津軽家霊屋
 玉垣で囲われ正面に門を置いています。5棟とも方二間、入母屋造、こけら葺で妻入です。国の重要文化財に指定されています。
津軽家霊屋


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