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福島の旅と歴史
福島の旅      会津若松市

延命寺
えんめいじ
福島県会津若松市河東町倉橋字藤倉160−2
Tel 0242-75-2304


 伽羅陀山延命寺は、河東町の西南の藤倉集落にある真言宗豊山派のお寺です。大同2年(807)に徳一和尚によって、慧日寺の塔頭寺として建立されたと伝えられています。その後、延久元年(1069)に承応和尚によって中興されましたが、慧日寺とともに隆盛、衰退を繰り返しました。
 寛文年間(1661-1672)に本堂が焼失し、、慶応4年(1868)の戊辰の乱で、地蔵堂以外の本堂、客殿、庫裡などが焼失、本尊と数体の仏像、過去帳は持ち出されましたが、昔からの貴重な記録などは灰燼に帰しました。平成3年(1991)に本堂、庫裏、鐘楼が再建されています。

 延命寺の地蔵堂には延命地蔵尊が祀られています。地蔵堂は室町時代初期から中期の建物で、飛彈工(ひだのたくみ)の水口八右エ門という棟梁によって建てられたようです。大屋根の下に重層の屋根があることから藤倉二階堂とも呼ばれています。
延命寺地蔵堂
 3間4面、寄棟造り、瓦葺きで重層の屋根を支える柱は5間4面で外部に開放されています。柱頭の粽形(ちまきがた)、斗きょう、扇垂木、肘木(ひじき)の形、化粧屋根裏など細部に至るまで、すべて唐様の手法を用いています。
延命寺地蔵堂
 主屋の急勾配を裳階(もこし)のゆるやかな線でまとめていて、寺院建築の中に神社建築の要素と取り入れた独特な工法は東北の中では唯一のものとされています。明治36年(1903)に内務省特別保護建築物に指定され。昭和25年(1950)に国の重要文化財に指定されています。
延命寺地蔵堂


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