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福島の旅と歴史
福島の旅      耶麻郡猪苗代町

福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)
ふくしまけんげいひんかん(きゅうたかまつのみやおきなしまべってい)
福島県耶麻郡(やまぐん)猪苗代町大字翁沢字畑田1072


 福島県迎賓館は大正11年(1922)に、高松宮宣仁親王が、有栖川宮親王妃慰子(やすこ)殿下の保養のために建設した木造平屋の純日本風の建物です。慰子殿下は宣仁親王の妃喜久子妃殿下の母方祖母にあたります。
 当時、300m北に有栖川宮別邸として洋風建築の天鏡閣がありましたが、還暦前の慰子妃殿下を気遣われ、御用地内に純日本風の別邸を1年余りの歳月をかけて完成させたのです。
 慰子妃殿下は、完成した年に3ヶ月静養されましたが、翌年60歳で薨去されました。これにより伏見宮家、閑院宮家、桂宮と並ぶ、4親王家の有栖川宮家は断絶しました。
 建物は総檜づくりの木造平屋造り、銅板葺きで、釘を一本も使わずに建てられた高価な建物として有名です。天鏡閣と同様、昭和27年(1952)に福島県に寄贈され、平成11年(1999)に旧高松宮翁島別邸(居間棟・玄関棟・台所棟)として国の重要文化財に指定されています。
 居住用空間である居間棟(建築面積254.7平方m)、事務部門及び接客空間を持つ玄関棟(建築面積155.3平方m)、使用人のための空間である台所棟(建築面積179.7平方m)が廊下を介して接続しています。皇族用住宅の標準的な構成で、設計は宮内省内匠寮、担当は宮内技師の木子幸三郎氏でした。


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