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福島の旅と歴史
福島の旅      喜多方市

示現寺
じげんじ
福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字熱塩甲795
Tel 0241-36-2031


 護法山示現寺は曹洞宗のお寺で、虚空蔵菩薩が本尊です。当初は慈眼寺という真言宗のお寺でしたが荒廃し、天授元年(1375)に源翁(げんのう)禅師が示現寺として中興し、曹洞宗に改宗しました。
 その後、寺は繁栄して奥州各地に37の末寺を有する会津屈指の寺となりました。境内には塩湯がわく熱塩温泉の湯元もあります。

 正面の総門は寛保(1741)年間以後に建てられた門です。1間1戸、梁間2間、切妻、瓦葺きの円柱四脚門です。扁額には只管打坐と書かれています。示現寺総門は喜多方市指定有形文化財に指定されています。
示現寺総門

 観音堂は3間四方の宝形造りで、屋根は茅葺き銅板覆いです。会津33観音5番札所として有名で、天明8年(1788)に建てられています。昇り龍、獅子、像などの豪華華麗な浮彫りが施されています。観音堂も総門同様に喜多方市指定有形文化財に指定されています。
示現寺観音堂

 境内には日本のナイチンゲールともいわれ、数多くの福祉事業に貢献した瓜生岩子の銅像が建てられています。戊辰戦争の時、激戦地となった会津で負傷者を敵味方なく介抱し、難民の救済にも尽力しました。社会慈善家として有名で、今日の日本社会福祉の礎を築き、女性で初めての藍綬褒章を受けました。
瓜生岩子の銅像

 境内には加波山事件殉難志士顕彰墓碑もあります。明治17年(1884)自由民権運動弾圧のため高知に避難していた青年民権家たちが加波山(茨城県)で決起した事件です。福島県令と栃木県令を兼ねた三島通庸が自由党員を弾圧し、不況下の農民に道路建設の労役を課そうとました。
加波山事件殉難志士碑
 明治19年(1886)の新栃木県庁舎落成式の日に青年民権家16人が三島通庸の暗殺を計画し失敗し、加波山神社に立てこもりました。真壁町の分署を襲撃しましたが全員逮捕され、7名が死刑となり9名が重罪となり、自由党は解散に追い込まれました。
加波山事件殉難志士碑


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