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福島の旅と歴史
福島の旅      河沼郡柳津町

圓蔵寺
えんぞうじ
福島県河沼郡(かわぬまぐん)柳津町(やないづまち)大字柳津字寺家町甲176
Tel 0241-42-2002


 霊厳山圓蔵寺は臨済宗妙心寺派の会津を代表する名刹です。境内は広く、菊光堂、仁王門(表山門)、裏山門、鐘楼、庫裏、霊寶殿、奥之院などが建ち並んでいます。福満虚空蔵尊(ふくまんこくぞうそん)圓蔵寺とも呼ばれ、毎年1月に行われる七日堂裸参りは有名で大勢に人で賑わいます。
 大同2年(807)に空海に命じられた徳一(とくいつ)大師が虚空蔵尊(福満虚空蔵尊又は柳津虚空蔵尊)を奉じて菊光堂を建て、別当として開山したといわれています。
 本尊の福満虚空蔵尊は、空海の作といわれ一本の木で3体の虚空蔵を造った「日本三大虚空蔵」の一つといわれています。他の2体は茨城県東海村の大満虚空蔵尊、千葉県天津小湊町の能満虚空蔵尊だということです。
 虚空蔵尊は、特に丑年・寅年の守り本尊として知られ、織田信長や豊臣秀吉、徳川将軍家や歴代領主である芦名家や松平家からも篤く信仰されたそうです。

  現在の菊光堂は文政元年(1818)に火災で焼失した後の文政13年(1830)に会津藩主松平家の援助により再建されたもので、本堂造り、入母屋、重層、軒、唐破風、向拝付きの建物です。
圓蔵寺菊光堂
  桁行12間、梁間9間の総欅造りで、八角の立柱56本が支え、岩の上に舞台のように建てられています。唐破風には細かな彫刻が施されています。
圓蔵寺菊光堂

 菊光堂の前に安置されている牛の石像は「開運撫牛」と呼ばれています。虚空蔵尊は丑年の守り本尊で、菊光堂を建てる時、巨材の運搬に尽くし完成と同時に姿を消したことから神の化身と言い伝えられています。
開運撫牛
 この牛を撫でると福と知の無限の御利益があり、開運が開けると信じられています。会津の民芸品とされている「赤べこ」はこの地が発祥とされています。
開運撫牛


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