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福島の旅と歴史
福島の旅      河沼郡湯川村

勝常寺
しょうじょうじ
福島県河沼郡湯川村大字勝常字代舞1764
Tel 0241-27-4566


 瑠璃光山密蔵院勝常寺は 真言宗豊山派のお寺で本尊は薬師如来です。勝常寺は大同2年(807)、あるいは弘仁元年(810)に碩学徳一上人が開いたといわれています。徳一上人は伝教大師の論敵として有名です。南都6宗の一つである法相宗を極め、慧日寺も開基しています。
 創立された当時は七堂伽藍があり、多くの堂宇が建ち並んで12坊、100余ヵ寺の子院を持つ大寺院だったそうです。応永5年(1398)に火災で焼失し、室町時代初期に再建されましたが、天正17年(11589)の伊達政宗会津侵攻で講堂(現薬師堂)以外は兵火で消失してしまいました。

 勝常寺薬師堂は会津中央薬師堂と呼ばれているように会津仏教の中心的存在でした。応永5年(1398)の再建で和様、唐様式の手法を加えた堂です。芦名家の家臣であった富田祐持が普請したと言い伝えられています。
勝常寺薬師堂
 桁行5間、梁間5間、一重、寄棟、四柱造り、茅葺形銅板葺きの建物で明治36年(1903)に国の重要文化財に指定されています。
勝常寺薬師堂

 勝常寺にある収蔵庫は鉄筋コンクリート造りの建物で、内部の杉材の部屋に平安時代初期に彫られた美しい仏像が安置されています。これらの仏像は勝常寺が創立された当時のものと思われます。
勝常寺収蔵庫
 本尊薬師三尊像(薬師如来坐像、日光菩薩立像、月光菩薩立像)は国宝です。また十一面観音菩薩立像、地蔵菩薩立像、聖観音菩薩立像、4体の四天王立像、雨降り地蔵、天部像立像などが国の重要文化財に指定されています。
勝常寺収蔵庫

 境内には土井晩翠ウォーナー碑があります。ウォーナー博士が爆撃しないリストに勝常寺のある会津と中尊寺地方を入れたことで、土井晩翠の詩が刻んであります。
勝常寺土井晩翠ウォーナー碑
 一千余年閲(けみ)したる 仏像の数十三を 伝へ来りし勝常寺 尊き国の宝なり  秋のけしきの深みゆく  会津郊外勝常寺 仏縁ありて詣できて  十三像を拝みぬ
勝常寺土井晩翠ウォーナー碑


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