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宮城の旅と歴史
宮城の旅    角田市

高蔵寺阿弥陀堂
こうぞうじあみだどう
宮城県角田市(かくだし)高倉字寺前49
Tel 0224−65−2038


 高蔵寺は弘仁10年(819)、徳一(とくいち)の開山と伝えられ、治承元年(1777)、聖円が中興したそうです。建武2年(1335)、北畠顕家(あきいえ)が国宣を受けて堂宇の大修理を行いました。
 永正2年(1505)の火事で本堂の他ほとんどの堂坊を失いました。慶長13年(1608)には寺領を没収され寺運は衰えました。治承元年(1177)に建立された阿弥陀堂だけは、度々の災厄をまぬかれ、数回に及ぶ小修理を経て今日にいたっています。
 阿弥陀堂は、桁行3間、梁間3間、1重、宝形造りの茅葺きです。貞享4年(1687)と享保17年(1731)の修築を示す棟札が2枚残されています。構造は非常に簡素で、太い円柱が厚い茅葺き屋根と大きな棟を支え、組物は舟肘木(ふなひじき)だけです。内部の天井や虹梁も、平安時代の作風です。
 高蔵寺阿弥陀堂は宮城県内最古の木造建築物とされており、明治41年(1908)国の重要文化財に指定されています。平安後期に造られた高さ約2.7mの本尊・木造阿弥陀如来座像も、国の重要文化財に指定されています。


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