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宮城の旅と歴史
宮城の旅    栗原市

金成ハリストス正教会
かんなりはりすとすせいきょうかい
宮城県栗原市金成上町西裏60−1
Tel 0228-42-1004


 金成(かんなり)ハリストス正教会は日本初のロシアハリストス正教信徒だった酒井篤礼の遺志を継ぎ、川股松太郎が昭和9年(1934)に建立した教会です。建物は鐘楼の高さ17m、面積125uのビザンチン式教会です。その美しさから「みやぎ新観光名所100選」にも選定されています。
 日本正教会の創立者ニコライがキリシタン禁制の幕末の文久元年(1861)に箱館(函館)のロシア領事館司祭に就任しました。安政5年(1859)日本は米・蘭・露・英・仏と通商条約を結び、条約には在留地内において外国人が自国の宗教を信仰し、教会を建てることは自由でした。
 当時開港していた箱館には外国人から洋学を学ぼうとする人が集まっていました。坂本龍馬の従弟で神官の沢辺琢磨はニコライのハリスト教の宗門教義に心服しました。そして知人の酒井篤礼と共に明治元年(1868)禁教令を冒して日本で最初の受洗者となりました。
 明治新政府がキリシタン弾圧を強化しはじめると、酒井は妻を実家に潜伏させ医業の傍ら伝道を行いました。以来、検挙・投獄・出獄を繰り返していましたが、明治14年(1881)、46歳で盛岡で客死しました。


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