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信州上田の旅と歴史
上田の旅          上田市

倉沢家住宅
くらさわけじゅうたく
長野県上田市大字築地314


 倉沢家は築地にある旧家で、過去帳によると江戸時代初期頃にはこの地に住んでいたと思われます。倉沢家は享保9年(1724)に上田藩主から小泉組大庄屋に任命され、苗字帯刀を許されていたようです。
 倉沢家の屋敷内には主屋、客座敷、表門、文庫蔵、土蔵、倉庫、旧酒蔵が建てられています。主屋は東御市の春原家住宅(国重要文化財)と同じ頃の17世紀中期から後期に建てられたと思われます。平成6年(1994)に上田市の文化財に指定されています。

倉沢家住宅表門
 倉沢家の表門は桟瓦葺き、切妻造り、1間薬医門です。代官などを客として迎えるのにふさわしい大庄屋としての格式を備えた堂々とした門です。
倉沢家住宅表門

倉沢家住宅主屋
 倉沢家の主屋は最初に建てられ、その後で客座敷などが増築されたようです。間口10間、奥行5間、寄棟造り、平屋建て、茅葺き(鉄板被せ)です。半分が土間になっていて、軒は普通の農家と比べてかなり低く、開口部が少なく閉鎖的です。
倉沢家住宅主屋

倉沢家住宅客座敷
 倉沢家の客座敷は享保の時代(1716-1736)に建てられたと思われます。10畳2室と8畳のとりつぎで構成されています。
倉沢家住宅客座敷
 主屋の左前方に接続し、L型の平面を持っています。茅葺きの、寄棟造り、平屋建てです。床の間や欄間などの意匠があり、代官などを客として迎えるのにふさわしい造りになっています。
倉沢家住宅客座敷
 倉沢家の客座敷のように、江戸時代前期の民家の客座敷は、最上層の家のみが、別棟の座敷を建てるのが一般的だったようです。
倉沢家住宅客座敷




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