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信州上田の旅と歴史
上田の旅       上田市塩川(旧丸子町)

南方薬師堂
みなみがたやくしどう
長野県上田市塩川前山


 南方薬師堂は南方区の稲荷山々麓の小高い台地の上に建てられています。最初の堂は文政3年(1820)に焼失し、現在の建物は安政3年(1856)に再建された薬師堂です。昭和52年(1977)に上田市の有形文化財に指定されています。
 石積を基壇にして建てられており、基壇と礎石は自然石を用いています。間口3間、奥行4間、入母屋造り、瓦葺きで、中央に向拝が付けられた、比較的大きな建物です。
 内部は、内外陣に2区分され、外陣には格天井が張られています。正面の廂の部分に施された精巧な龍や鶴などの彫刻は、立川流の宮大工竹内八十吉の作と伝えられています。



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